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飯田市美術博物館で「大型屋台獅子の誕生と広がり」 瑠璃寺御開帳に合わせ

文化トピック展示「大型屋台獅子の誕生とひろがり」、獅子舞の歴史も紹介する学芸員の近藤大知さん

文化トピック展示「大型屋台獅子の誕生とひろがり」、獅子舞の歴史も紹介する学芸員の近藤大知さん

 飯田市美術博物館(飯田市追手町)で現在、文化トピック展示「大型屋台獅子の誕生とひろがり」が開かれている。

瑠璃寺を起点とする屋台獅子の系譜などを紹介

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 飯田・下伊那地域の約80カ所で獅子舞が伝承されており、屋台にほろをかけた胴体を持つ「大型屋台獅子」が多いんおが特徴。同展では、こうした地域特有の獅子舞の成り立ちと広がりを紹介する。

 中心となるのは、高森町の大島山瑠璃寺に伝わる獅子舞(長野県無形民俗文化財)。江戸時代中期の18世紀に同寺の「御開帳」を契機に復興し、伊那谷各地へ広まった大型屋台獅子の原型とされる。展示では、当時使われた獅子頭や面、道具のほか、その流れをくむ飯田市大平、羽場、鼎一色などをパネルで紹介する。

 会場ではパネルや史料を用い、大島山の獅子舞の歴史を解説。江戸時代に作られた宇天王や陵王(龍王)の面、獅子頭も展示している。大型屋台獅子は明治から大正、昭和前期にかけて飯田・下伊那各地へ広がったとされる。同展では瑠璃寺を起点とする屋台獅子の系譜を紹介し、上殿岡、名古熊、羽場などへ伝え普及に関わった後藤伊作さんにも焦点を当てる。飯田市大平の獅子頭など、各地の獅子舞も取り上げる。

 同館学芸員の近藤大知さんは、今回の展示に合わせ地域の獅子舞の系譜も作成した。「伊勢からの流れをくむ喬木村阿島や小川など、天竜川東側に見られる特徴もある」と話す。 

 瑠璃寺の獅子舞は1112年の創建とともに始まったと伝わるが、戦国時代に衰退。享保(きょうほう)期の1720年代から1730年代にかけて面や獅子頭の制作や舞の復興が進められ、1735年の御開帳に合わせて再興された。その後、19世紀には現在の大型の形態へと発展した。

 近藤さんは「瑠璃寺の御開帳に合わせた展示。本尊を拝観できる機会とともに、この地域に広がる獅子舞の歴史も知ってもらえたら」と話す。

 開館時間は9時30分~16時30分。入館料は一般310円、高校生以下無料。5月24日まで。

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