飯田文化会館(飯田市高羽町)で3月20日、世界三大ピアノ「ベヒシュタイン」を弾く体験会が初めて開かれた。
同館では今年2月、これまで文化芸術に触れる機会が少なかった人に気軽に同館を利用してもらうことを目的に「『飯田ひろば』実現のための基本方針」を策定。市民に同館利用を身近に感じてもらうため、同館が管理するピアノ4台のうち、使用頻度が少ないベヒシュタインの演奏体験を初めて企画した。
当日は市内から親子10組が参加。同館ホールを貸し切り、1家族30分の持ち時間でステージ中央にセットされたベヒシュタインを体験。ピアノ演奏は子どもが、親は写真や動画撮影を担当。発表会で演奏した曲や現在、練習している曲などを弾き、弾き心地や音色を確かめた。参加者の中には世界三大ピアノのうちベヒシュタインだけ弾いたことがなく申し込んだ人もいたという。
3月上旬に市内小中学校28校に案内チラシを配布。3月13日正午に受け付けを始めたが、開始7分で定員に達したという。
伊賀良地区から家族4人で参加した姉の宮澤ひな乃さん(小6)と妹の莉子さん(小4)は、それぞれ3歳からピアノを習っており、「カノン」や「トルコ行進曲」をはじめ4~5曲を演奏。体験を終えた、ひな乃さんは「ペダルが軽くて弾きやすかった」、莉子さんは「鍵盤も弾きやすく、音もちゃんと聞こえてきた」と、それぞれ振り返った。
新文化会館整備室の岩下裕輝さんは「予想以上の反応があり驚いた。ピアノ演奏体験も含め、文化会館利用の敷居の低さが伝わるような企画も行っていきたい」と話す。