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飯田市考古博物館で「掘るしん」 古墳から平安時代の出土品を展示

考古博物館で開催中の「掘るしん」

考古博物館で開催中の「掘るしん」

 「掘るしん2026 in 飯田」が3月17日、飯田市考古博物館(飯田市上郷)で始まった。

かまどの芯材として使われた円筒形土製品

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 「掘るしん」は本年度行われた遺跡発掘調査成果をいち早く伝える企画展で、毎年、長野県埋蔵文化財センター(長野市)が松本市で開催。今年は松本のほか、飯田市が同センターと共同で開催。リニア駅建設予定地周辺で行われた発掘調査での出土品を展示している。

 同展は「リニア関連発掘調査速報展」と銘打ち、昨年実施の発掘調査で見つかった出土品を中心に、古墳~平安時代の土器など約60点を展示。同市は「ママ下遺跡」(上郷飯沼)を、同センターは「五郎田(ごろうた)遺跡」(座光寺)で、それぞれ発掘調査を行った。

 今回の目玉は「円筒形土(ど)製品」と「灰釉鳥紐蓋付平瓶(かいゆう とりちゅう ふたつき へいへい)」。円筒形土製品は、かまどの芯材として使われたと考えられ、全国的にも出土数は少なく、同市では初めて見つかった。

 灰釉鳥紐蓋付平瓶は、灰の釉薬(ゆうやく)を使った陶器で、ふたには鳥をかたどった取っ手が付いている。平安時代に愛知県で作られ始めたといわれており、こちらも同市では初めての出土となったが、今回見つかったのは取っ手部分に使われた「尾羽」のみだったという。

 文化財保護活用課の伊藤蔵之介さんは「飯田で初めて出土した遺物に注目してほしい。発掘調査したエリアの写真やパネルも展示している。古墳から平安時代に住んでいた人たちの生活拠点の移り変わりなども感じてほしい」と来館を呼びかける。

 開館時間は9時30分~17時(最終入館は16時30分)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館無料(常設展示室へは入館料が必要)。3月20日の10時~14時~の2回、発掘調査員が展示解説を行う。開催期間は5月10日まで。

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