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飯田・多摩川精機が災害時返却カーリース導入 県内民間企業初

納車式の様子。松尾忠則社長(左)と森本政文さん(右)

納車式の様子。松尾忠則社長(左)と森本政文さん(右)

 多摩川精機(飯田市大休)が3月9日、一般社団法人日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)の「災害時返却カーリース」を導入し、軽自動車2台の納車式が行われた。

納車された2台の軽自動車

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 同協会から車をリース契約で借り、普段は業務用として使い、災害発生時に協会へ返却して被災地支援に役立てる「災害時返却カーリース」。東日本大震災の被災地で車が不足したことから同協会が2020年に運用を始め、これまで34件の災害で1万台を無償で貸し出した実績がある。同社は2024年に県内企業と社協が連携する「災害ボランティアセンター応援企業パートナーズ」として発足した「サスながの」に加入。サスながのの紹介で今回の導入に至る。長野県内では2025年5月に長野県社会福祉協議会が導入したが、民間企業では同社が初の導入となる。

 リース額は軽自動車の場合、月額1万1,000円。災害発生時は、協会からの要請に基づき10日以内にリース車両を返却することを条件とする。協会によるとリース契約先は個人・行政・事業者などさまざまだが、被災地でリースの車を利用した個人が契約をするケースも目立つという。

 山口誠常務は「今回導入した軽自動車2台は、平時は市内の事業所やグループ会社への行き来に使う予定。企業活動と社会貢献を両立できるこの取り組みは大変意義深い」と話す。

 同社の松尾忠則社長は「この取り組みが、より多くの企業や団体に広がり、地域全体の防災力向上につながることを願う」とあいさつした。

 協会が保有する車は全て寄付で集まっており、リースに使う自動車が足りていない現状もあり、自動車の買い替え時などで同協会への寄付を呼びかける。廃車にするような自動車もパーツとして再利用する仕組みも構築しているという。

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