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リニアを見据え「飯田高校魅力化シンポ」 生徒が地域と学校の将来議論

「飯田高校魅力化シンポジウム」を計画、開催した飯田高校生徒自治会執行部。飯田高校小体育館で2026年3月6日撮影

「飯田高校魅力化シンポジウム」を計画、開催した飯田高校生徒自治会執行部。飯田高校小体育館で2026年3月6日撮影

 生徒自らの企画提案で学校の特色化や魅力化を考えるシンポジウムが3月6日に飯田高校(飯田市上郷黒田)小体育館で開かれ、同校1、2年生や教職員、助言者らが地域の魅力や課題、同校の魅力化の方向性について意見を交わした。

第2部では「地域課題から考える飯田高校魅力化の方向性」をテーマに議論

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 同シンポジウムは、長野県の「高校生による県立学校の魅力化プロジェクト」の一環として企画。同校では、リニア中央新幹線開業を見据え、地域や学校の将来像を生徒自身が考える議論の出発点とすることを目的に開いた。

 冒頭、生徒自治会長の伊東正晴さんが主催者あいさつを行い、リニア開業により「45分で品川、30分で名古屋に通える」時代が近づく中で地域にどのような変化が訪れるのかを問いかけ、地域と学校の将来について考える必要性を問題提起した。

 基調講演では、信州大学大学院総合理工学研究科助教の吉武駿さんが登壇。その後のパネルディスカッションでは、鳥取大学地域学部教授の筒井一伸さんがファシリテーターを務め、吉武さん、長野県立大学地域コーディネーターの新井直彦さん、服部靖之校長、生徒パネリスト4人が参加した。

 第1部では「地域の魅力と課題」をテーマに議論。「自然がある」「人が温かい」「飯田ならではのコンテンツがある」など地域の魅力について意見が挙がった。第2部では「地域課題から考える飯田高校魅力化の方向性」をテーマに議論。生徒からは「先輩の姿を見て学習や班活へのモチベーションが上がった」「先生との距離が近く、ささいな悩みも相談できる」「いろんな人が居て、いろんな意見がある。多様性を感じる」など学校の魅力を挙げる声が上がった。

 服部校長は「校長として生徒の率直な声を聞く機会は多くない。どういう学びを目指しているのか、学校としてどのような手伝いができるのか考えられる」と話した。

 同校3年で前生徒自治会副会長を務めた女子生徒2人は、今回のシンポジウムに招かれて参加。2人は以前、阿南高校(阿南町)のシンポジウムを見学したことがあり、「ご縁で飯田高校でも開催したいと動いてきた。形になり、後輩が取り組んでいる姿が心強く、楽しい。今後もつなげていってほしい」と話す。「地域の魅力を取り上げ盛り上げること、今あるものを生かすことが大切だと感じた。飯田が大好きなので、将来は飯田に戻り地域を盛り上げたい」とも。

 生徒自治会顧問の小林洋一教諭は「何をしたらいいのか、じゃあどうしようかと、生徒主体で準備からスタートした」と振り返る。伊東会長は「最初は何をするのか分からない部分もあったが、アイデア出しから議論を重ね楽しく進めることができた。学校の魅力や課題、やりたい方向性も見えてきた」と手応えを語る。

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