飯田で「やってみたい」を語り、交流するイベント「南信州結革変(ゆいかくへん)~2026春の陣~」が3月5日、丘の上結いスクエア・ムトスぷらざ(飯田市東和町)で開催された。
飯田市毛賀出身で、現在は富山で個人事業の立ち上げを試みる鵜飼涼さんが企画した。神奈川県鎌倉市を拠点に地域活性化に取り組む「カマコン」の流れをくみ、富山県高岡市で行われるイベント「タカポケ」に参加したことで、これを飯田に持ち帰りたいと思い企画したという。小学校5年生の時、市議会議員の出前授業があり、その場で言ったことが現実化したことで「何かを発信すれば変われると思った」という。「飯田が好き」という思いもあり、リニア中央新幹線が開通し、人の流れが少なくなる恐れもある中、今の飯田に危機感を抱く。
イベントはプレゼンターのプレゼンテーションから始まり、実現したいことに対して参加者全員でブレーンストーミングを行い、さまざまなアイデアをプレゼンターが発表する流れ。当日は、飯田市出身で映像クリエーターの齊藤蓮さんが「飯田を舞台にしたアニメを切り口に発信したい」、飯田市北方で子どもたちと一緒に畑で野菜作りなどの活動をする市民団体「ハンクラッチ」代表の佐藤智英さんが「畑で行う何か新しい活動のアイデアが欲しい」とプレゼンテーションで呼びかけた。
25人の参加者が2つのグループに分かれ、ブレーンストーミングでさまざまなアイデアを高速で量産する。アイデアが出る度に「いいね」という声や笑い声が聞こえる雰囲気の中、それぞれ80~90近いアイデアが飛び交った。
齊藤さんは「飯田らしいアニメのアイデアで、サルを相棒にするとか、過去の災害の話を取り入れるなど、さまざまなアイデアが聞けて良かった。早く家に帰って作品を練りたい」、佐藤さんは「自分がやりたいと思ったことが肯定された気分になって自信がついた」、参加した高校生の後藤真依さんは「観光業に興味があって参加した。若者から年配の方まで幅広い世代の人たちのアイデアを聞き、飯田の文化や自然について新しい発見があった」と、それぞれ振り返る。
企画した鵜飼さんは「こんなに楽しんでもらえるとは思っていなかった。実行して良かった。今後も2回、3回と企画していろいろな人が飯田を発信していけるような取り組みをしていきたい」と今後を見据える。