座光寺保育園(飯田市座光寺)の年長園児18人と保育士が3月6日、地域の飲食店と養殖施設を見学し、アユのつかみ取りを体験し、飼育方法を学んだ。
地域の企業や仕事に触れる機会をつくろうとの取り組みの一環。当日は同園から約2.5キロの道のりを歩き、うなぎ料理店「うなぎや」を訪問。店主からコツを教わりながらウナギのつかみ取りに挑戦した。
その後、アユの飼育施設「匠天龍アユ」へ移動。約100立方メートルの水槽で泳ぐアユを観察した。同施設では天竜川水系のアユを扱い、稚アユの育成や出荷を行う。施設内では水槽の中を元気に泳ぐアユをのぞき込み、「小さい」「速く泳いでいる」などと声を上げる園児の姿も見られた。
園児たちは棚田健治さんからコツを教わりながら、たらいの中のアユのつかみ取りにも挑戦。「取れた」「手が冷たい」などの声が上がり、それぞれコップに入れて喜ぶ様子が見られた。
同施設では1月8日にアユの稚魚を入れ、現在は約100万匹を育てている。体長は8~10センチほどで、1つの水槽に数万匹が泳ぐという。棚田さんは「今週から出荷の時期を迎えており、園児たちにも食べてもらえるちょうど良い時期」と話す。
園児からは「どのくらい大きくなるの?」「餌は何を食べるの?」「アユはどこで取れるの?」などの質問が寄せられた。棚田さんは「アユは大きくなると黄色くなり、スイカのような香りがする」と説明し、園児たちは驚いた様子で聞き入っていた。
同園の壬生恵美園長は「うなぎ屋さんではウナギのつかみ取りにも挑戦し、道中では川のコイを眺める機会もあった。地域の方が声をかけてくれ経験できる貴重な機会。子どもたちは何日も前から楽しみにしていた。きれいな水でアユが育っていることを知る良い機会になった」と話す。
園児たちは捕まえたアユを隣の料理店「和み処 遊月」に持ち込み、昼食としてアユの素揚げを味わった。
棚田さんは「生きた魚と触れ合える場所はなかなかない。子どもたちが楽しんでいる様子を見るとうれしい。地元にこうした生産の場があることを知り、将来、何かの役に立ててもらえたら」と話す。