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阿智高で「リニア中央新幹線」テーマの授業 卒業前に地元を知る機会に

JR東海の職員と話し合う生徒たち

JR東海の職員と話し合う生徒たち

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 阿智高校(阿智村春日)が1月7日、JR東海、中央新幹線長野工事事務所の関係者を招き、今春卒業を迎える3年生62人を対象に、リニア中央新幹線に関する授業を行った。

JR東海からリニアの概要や工事の説明を聞く

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 今回の授業は、同校の内山みのり校長が、研修会でリニアが阿智村を通ることを知り、「地域に根差し、地域に期待される学校として社会に有意な人材を育成するという教育目標に沿い、地域の今後を知ってから卒業してもらいたい」との思いでJR東海へ依頼して実現した。長野県内の高校でリニア中央新幹線に関する授業は初めてという。

 授業は2部構成で、前半は同工事事務所関係者らが講師となりプロモーションビデオやスライドなどを使いリニアの概要や、ナトム工法のトンネル工事の進捗(しんちょく)などについて説明をした。後半は4~5人でグループワークを行った。生徒らは、「地元に住み続けたいか否か?」「リニアが通ることでその選択肢はどう変わるのか?」などをテーマにして話し合い、グループの結論として、リニアの価値を地域の未来にどう生かすのかを働き方や観光、暮らしなどの面から意見を集約した。

 元島奏斗(かなと)さんは「同じクラスの人とリニアについて話すことがなかったが、どう思っているかなど話を聞く機会ができて良かった」、村松朱雲(しゅん)さんは「卒業後は昼神温泉の旅館で働く予定。リニアが通ったら観光客が増えるので頑張って働きたい。日帰りで野球を見に行きたい」と、それぞれ話していた。

 「リニアを普段の生活で実感しているか?」の問いに対し、牛山羽琉(はる)さんは「切石ではダンプの往来が増えた」、尾形香音(かのん)さんは「天竜川に架かる橋梁(きょうりょう)を目にしたときにリニアが来ることを実感した」と身近にリニアの存在を感じていた。

 内山校長は「生徒らが思った以上にしっかり考えてくれて頼もしかった。卒業しても地域に貢献してもらいたい。次年度以降も探求学習などでリニアの学習を取り入れたい」と先を見据える。

 JR東海、中央新幹線推進本部中央新幹線建設部名古屋建設部担当課長の亀井丈史さんは「今回の授業で工事の進捗状況やリニアの効果が伝われば。そういう意味では狙い通りだった」と振り返り、「授業という形だけではなく、今後も地域の人とコミュニケーションを取る場所を作っていきたい」と意気込む。

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