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飯田短大生、地元企業と連携しオリジナルパン開発 8種類発表

 飯田短期大学の学生が、地元のパン店と共同で「オリジナルパン」8種類を開発

 飯田短期大学の学生が、地元のパン店と共同で「オリジナルパン」8種類を開発

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 飯田短期大学(飯田市松尾)の学生が、地元のパン店と共同で「オリジナルパン」8種類を開発した。12月19日に学内で発表会を開き、開発の経緯や商品の特徴を紹介した。

タイホーパンで「たこ焼きパン」「ゴボトンパン」販売

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 取り組んだのは、同短大生活科学学科食物栄養専攻の2年生。学生は8つのグループに分かれ、10月から食品開発実習として商品づくりに取り組んできた。市内のパン店の職人から実習指導を受け、試作と改良を重ねながら、企画立案から完成までを共同で進めた。

 同専攻の学生は栄養士資格の取得を目指し、多くの調理実習を通して栄養の知識と調理技術を学んでいる。商品化を前提としたオリジナルパンの開発は、その集大成となる実習で、今回で5回目の実施となる。

 今回は、「パン工房ゆめのや」(今宮町)、「パン工房エンゼル」(箕瀬町)、「タイホーパン」(松尾町)、「パン屋カンパーニュ」(鼎)の4店と連携した。食品原材料や食品機械設備の販売を行う「飯田マツブツ」(鼎)、菓子製造販売や農業事業を手がける「戸田屋」(松尾)も、地元食材の紹介や提供などで協力した。

 「ピザっとパン」は、ブロッコリーやタマネギ、信州産のサーモンなど地元食材を豊富に使い、具材をたっぷり詰めた。ピザソースの代わりにボロネーゼソースを使い、肉感を出したのも特徴だという。開発したグループの小倉さんは「パン職人から食材のヒントをもらい、オリジナル感を大切に仕上げた」と話す。

 「マイタケグラパン」は、香りの高いマイタケを主役に、南信州の特産であるカブの一種「源助カブ」を使用。みそとホワイトソースを生地に練り込み、グラタン風に仕上げた。片桐さんは「一口で信州を感じられる味にした。食べ進めるとマイタケの風味とクリーミーさが広がる」と説明した。

 「ゴボトンパン」は、松川町の名物「ゴボトン丼」をイメージした商品。開発した黒川さんは「おいしくて好きな丼をパンで表現したかった。私たちが悩んでいると、プロがいくつも解決策を出してくれ、多くを学んだ」と振り返る。調味料の配分や作業工程についても指導を受け、納得のいく形に仕上げたという。

 パン店と商品は以下の通り。パン工房ゆめのや=「ピザっとパン」「マイタケグラパン」 パン工房エンゼル=「五平パン」「ほくほく森のシチューパン」 パン工房カンパーニュ=「かぶなチーズベーコンパン」「メンタイ&the・ノザワ」 タイホーパン=「たこ焼きパン」「ゴボトンパン」。

 年明け1月12日から2月末まで、各協力店で販売する。価格は1個250円。

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