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飯田で「クッキーの輪」プロジェクト 2年目で支援の輪広がる

サンタクロースからお菓子をもらう施設の子どもたち

サンタクロースからお菓子をもらう施設の子どもたち

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 飯田下伊那地区で配送業を営む「サワヤ」(飯田市上殿岡)が12月24日、昨年に引き続き地元洋菓子店3店舗(ポルカ・ホタペストリー・マロン)を含め102の企業・団体・個人などの協力で、南信地区にある8児童養護施設へクッキーを届ける「クッキーの輪」プロジェクトを行った。

サワヤ本社に山積みになる事業所・団体・個人から集まったクッキーと社員ら

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 同社は昨年、配送を通じて「どうすれば皆が笑顔になれるか」を考え、海外のクリスマスの伝統「クッキーアンドミルク」を参考に「クッキーの輪」を考案し、実行。「クッキーアンドミルク」はクリスマスにプレゼントを配るサンタクロースに、子どもたちがクッキーとミルクを用意してサンタクロースをもてなすというアメリカ発祥の習慣。

 同社経営企画室長の原芳菜さんは「今年は協力してくれた人が、より身近に感じてもらうため、地元洋菓子店などにクッキーを入れる箱を用意。店でクッキーを購入してその箱に入れて寄付をする形を取った」と話す。さらに「市内の事業者や団体などに声をかけ、100箱以上のクッキーを集めることができた」とも。21日から25日にかけて集めたクッキーをサンタクロースに扮(ふん)した同社CEOの倉沢孝平さんらが市内の児童養護施設4施設(風越寮・おさひめチャイルドキャンプ、風越乳児院、豊丘村慈恵園)に届ける。

 24日当日は風越寮(砂払町)の児童・生徒22人がサンタクロースからクッキーを受け取り、笑顔の輪が広がった。倉沢さんは「クッキーを通じてみんなを笑顔にすることができた。企業や個人が自分のアイデアの中でどうしたらクッキーを集められるか考えるというムーブメントが広がりつつある」と手応えを感じたという。そのほか伊那・岡谷・木曽の3施設にもクッキーを届けた。

 風越寮の主任児童指導員、佐藤文哉さんは「子どもたちはサンタもクッキーも好きなので、とても喜んでる子どもの姿を見られてうれしい」と話す。クッキーをもらった子どもたちは「地域の人からの支援はとてもうれしいこと。サンタさんお菓子をくれてありがとう」と感謝の意を示す。同社の原さんは「今後さらに支援の輪がもっともっと広がれば」と前を見据える。

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