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飯田にタイ料理店「アロイ」 タイ料理好き高じて独立、自家栽培野菜も使う

飯田市出身で店主の森本啓太さん。2025年11月21日にタイ料理店「アロイ」を仲ノ町にオープン

飯田市出身で店主の森本啓太さん。2025年11月21日にタイ料理店「アロイ」を仲ノ町にオープン

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 タイ料理店「アロイ」(飯田市仲ノ町)が飯田にオープンして、12月21日で1カ月がたった。

タイミルクティーとトムヤムクン、「アロイ」オリジナルグラスとスープ器で提供

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 店主の森本啓太さんは飯田市出身。高校卒業後に上京し、フランス料理店で2~3年勤務した後、タイ料理店でアルバイトを始めたのが転機となった。「タイの人の人柄や料理に触れて、楽しいと感じた」ことから、語学ビザを活用して約1年間、タイで生活。現地でタイ語を学びながら、さまざまなタイ料理を食べ歩き、文化にも触れた。

 帰国後はバイトをしていた都内のタイ料理店に就職し、店長や料理人として5年ほど勤務。3年ほど前にUターンし、「タイ料理が大好き」との思いで開業を決意した。席数は、テーブルとカウンター席合わせて17席。

 開店に当たっては物件をリノベーション。森本さんがデザインし、陶芸家・土屋智恵さんにオリジナルのスープカップや皿などを依頼し、同店ならではの器で料理を提供する。タイでの生活中、森本さんは「麦から作ったみそやしょうゆ」が現地にもあることを知ったという。同店でも日本のみそやしょうゆを使い、ナンプラーなど独特な風味のものは輸入したものを使う。

 店内では、トムヤムクンやガパオライス、鶏肉のグリーンカレーなどのスープや肉料理、ご飯や麺類、ヤム(タイのサラダ)、デザートまで約25種類のタイ料理を提供する。ドリンクは、シンハーやチャーンなどのタイビールのほか、メコンなどのタイ産スピリッツ、日本のビールやウイスキー、焼酎、ワイン、カクテル、ノンアルコールやソフトドリンクなどを幅広くそろえる。

 料理には、自宅の畑で育てたパクチーやレモングラス、季節の野菜を使う。「今後も自家栽培の野菜を使い、タイ料理を作りたい」という。

 「アロイ」はタイ語で「おいしい」の意味。森本さんは「トムヤムクンを初めて食べたときは、『あれっ』と思ったが、食べるうちに癖になった。ナンプラーやレモンの酸味、ニンニクなどのパンチを残しながら、日本人の自分が作ることで食べやすさも意識している。タイ料理は苦手な人もいるが、万人受けは狙っていない」とも話す。

 営業時間は17時~23時。日曜と第2・第4月曜定休。

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