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「信州SDGsアワード」受賞の2社、飯田市長へ報告

「信州SDGsアワード」受賞の2社と佐藤健飯田市長(左)

「信州SDGsアワード」受賞の2社と佐藤健飯田市長(左)

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 「信州SDGsアワード2025」の企業・団体等部門で受賞した「南信州広域タクシー」(飯田市上殿岡)と「明和工業」(飯田市本町)が12月18日、飯田市役所を訪問し、佐藤健飯田市長に報告した。

佐藤健飯田市長との懇談の様子

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 同アワードは、長野県内におけるSDGs達成に資する優れた取り組みを表彰する制度。今年は企業・団体等部門の5者のうち、飯田市内の事業者2社が受賞。12月16日に長野市内で表彰式が行われた。

 南信州広域タクシーは、CO2排出実質ゼロのゼロ・エミッションタクシーの導入などにより、持続可能な交通インフラを確立。環境文化都市やゼロカーボン宣言をした飯田市の地域ブランド向上に貢献。明和工業は、「物があふれる世の中でも、全ての人や家族が必ずしも満足に必要品を手に入れているとは限らない」という考えから、不要になった鍵盤ハーモニカやおもちゃなどを収集・清掃整備し、必要な人へ渡し、使ってもらう活動を実施。「物を大切に使う心」を伝えることに貢献したことが、それぞれ評価された。

 エコドライブにも力を入れる南信州広域タクシーの鈴木佳史社長は「全国でも地産地消で地域循環型のゼロエミッションの仕組みは全国初。環境文化都市飯田として全国へ発信していきたいという思いで活動してきた」とあいさつし、市長との懇談ではエコドライブに関して、ドライバーの意識を変えていくまでの苦労を話した。

 ライオンズクラブの事業を引き継ぎ、これまで300個以上の鍵盤ハーモニカを再生してきた明和工業の北原市督社長は「集めたものをきれいにして、使えなかった物が生き返る瞬間に立ち会うという気持ちが芽生え、会社全体の雰囲気が変わってきた」と話す。佐藤市長は「まさに市民の皆さんと一緒につくり上げていきたいもの」と飯田市の未来像を重ねた。北原さんは「最近は集める方は順調に集まっているが、渡す先がなかなか見つからず、ストックが増えている」と悩みも打ち明け、飯田市へ協力を求めた。

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