飯田少年少女合唱団による「ありがとうコンサート」が12月13日、飯田文化会館(飯田市高羽町5)ホールで開かれる。地域や関係者への感謝を伝える場として、合唱を通じた交流の場を設ける。
1989(平成元)年に「飯田下伊那の地に少年少女の美しい歌声を」との思いで結成され、主に小学生から高校生までが所属。毎週1回2時間の練習を重ね、定期演奏会や県合唱祭、文化芸術祭への出演、合宿などの活動を続けてきた。1995(平成7)年には、指導・指揮を創設当初の故宮原栄治さんから、飯田下伊那合唱連盟副理事長なども務める庄司裕江さんが引き継ぎ、その後30年にわたり継続されている。
第1部は、プロの音楽家による合唱グループ「ミラ中合唱部」が出演し、独唱を交えながら約40分の演奏を行う。第2部は、上伊那・下伊那地域から集まる合唱愛好家による「飯田女声コーラス」と飯田少年少女合唱団の団員、OBやOGが出演。「怪獣のバラード」などを披露する。第3部では、「ビリーブ」「翼をください」「気球に乗ってどこまでも」などを会場の来場者と一緒に歌う構成にする。
ピアノ伴奏を務めるのは、同団8期生の桐生里絵さん。4年生の頃から2年間所属し、「定期演奏会で、せりふのあった『キッチョムさん』や、全員が私服で歌った『小さな世界』が強く印象に残っている。阿南少年自然の家での合宿や、他の学校の友達の話が広がっていったのがすごくうれしかった」と振り返る。
庄司さんは「飯田少年少女合唱団は、合唱が大好きな私にとって何より大切な場。地域も学校も違う子どもたちが集まり、あいさつを交わしたり情報を得たりする中で、元気な顔を見ると、ほっと一息つける。歌になるとみんなの気持ちが入り、温かい空間になる」と話し、「音楽や合唱の力を再発見できる機会にしたい」と話し、「私たちの気持ちを皆さんに伝え、受け取ってもらえたらうれしい。これまで支えてくださった皆さんへ感謝を込めて歌いたい」と話す。
13時45分開場、14時15分開演。入場無料。