飯田信用金庫(飯田市本町)の取引先の若手経営者の会「SYMS(シームス)」が12月6日、SYMS創立50周年・飯田信用金庫創立100周年の記念事業として「SYMSフェスティバル」を開いた。
シームスは飯田信用金庫を取引先とする45歳以下の若手経営者の会で、現在約280人の会員が所属する。同イベントはマルシェ、ワークショップ、縁日など50社を超える地元企業が参加。今回、イベントへの参加は会員やその家族に限定せず、一般にも開放した。
メインの舞台では太鼓やダンス、スタンプラリー抽選会、松川中学校吹奏楽部の演奏などが行われた。飯田信用金庫のブースでは1億円の重さ体験を行い、1億円と同等の重さのアタッシェケースを子どもらが「重い」と言いながら持つ姿が見られた。鼎支部のブースではエコドライブシミュレーターによるエコドライブ体験が行われ、多くの親子連れが行列を作ってエコドライブを体験した。そのほか木工教室でプランターを組み立てたり、缶バッジやアクリル板でキーホルダーを作ったりして、さまざまな体験をスタンプラリー形式で楽しんだ。15時45分からは会員限定で歌手・鈴木亜美さんの特別講演会を開き、一日を通して2500人の人出でにぎわった。
高森町から訪れた北原旭さんは「プランター作りが楽しかった。1億円は重かった」、フラワーアレンジメントに挑戦した小学1年の児童は「難しかった」とそれぞれ感想を話していた。
イベントに参加した飯田ガスの大田中祥さんは「多くの人出で驚いている。これまで築き上げてきた先輩方への感謝を伝えられたら」と話す。会場には歴代会長の軌跡も展示する中、シームス50代目会長の鈴木康仁さんは「毎年さまざまな企画をしているが、一般開放した形でのマルシェは初めて。OBや現会員の家族や社員、地域の人たちの理解があってこそ。感謝を体現できたら」と話す。今後について、「企業経営が厳しさ増す中では仲間が大切。会員も増やして切磋琢磨(せっさたくま)できる学びの場を増やしていきたい」と前を見据える。