高森町在住でパラアイスホッケー日本代表主将の熊谷昌治選手が11月26日、高森町役場を表敬訪問し、壬生照玄町長に「ミラノ・コルティナ冬季パラリンピック出場権獲得」を報告した。
熊谷選手は、11月5日~10日にノルウェー・イエスハイムで開かれたパライアスホッケーのミラノ・コルティナ冬季パラリンピック最終予選に日本代表の主将として出場。強豪スロバキア戦では決勝ゴールを決めるなど活躍。2018(平成30)年の平昌大会以来2大会ぶりの出場権獲得に貢献した。
初戦の韓国との試合では、先制するも逆転負けを喫した日本代表。主将として引っ張る熊谷選手は「翌日の朝まで落ち込んでいた。若手選手に励まされ前向きになれた」と振り返り、第2戦の強豪スロバキア戦での勝利をきっかけに連勝。最終戦のノルウェー戦は8-2で快勝。上位2チームに与えられるパラ五輪出場権を6チーム総当たりで争い、日本代表は4勝1敗で1位となり、出場権を獲得した。
2010(平成22)年に代表入りし、2022年から主将としてチームをけん引。2020年には同町教育委員に就任した熊谷選手。表敬訪問では「教育委員として、世界で戦えていることや障害のことも含め子どもたちに伝えていきたい」と話す。
壬生町長は「メダル獲得を目指しながら、五輪という舞台を楽しんできてほしい」とエールを送った。熊谷選手は「これから国内合宿や海外遠征も控えている。しっかり経験を積み、町民にいい報告ができるように全力を尽くす」と意気込む。
ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックは2026年3月6日に開幕する。