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飯田で「子ども科学工作教室」 地元企業がものづくりの楽しさ伝える

作った天体望遠鏡で観察する参加者

作った天体望遠鏡で観察する参加者

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 「子ども科学工作教室」が11月15日、エスバード(飯田市座光寺)で開かれた。

スペースロボを組み立て中

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 同教室は、地域の子どもたちが地域の産業や企業を知るきっかけや、キットを使った工作を通じものづくりの楽しさを提供することを目的に1992(平成4)年に始まった。

 当日は、飯田下伊那の小学4年~6年生50人が参加。2グループに分かれ「スペースロボ」と「天体望遠鏡」を製作。講師は、子ども科学教室運営協議会参加企業11社のうち4社の社員と、協力団体の飯田OIDE長姫高校(鼎)の生徒が務めた。

 参加者は、講師の説明を受けながら2時間ほどかけてキットを組み立てた。スペースロボの特徴は、単4電池で動くが太陽光パネルも搭載している点。ギアのケーブルを差し替え太陽光電池でも動かすことができる。天体望遠鏡はカーボンパイプとレンズを組み合わせていき、最後に三脚を取り付け完成させた。

 天体望遠鏡製作のグループは完成後、外へ移動し雲や山の姿を観察。松川中央小の芦部弘武君(小4)は「星や月を見るのが好き。冬の大三角形を見たい」と話していた。

 講師を務めた夏目光学の市川超(すぐる)さんは小学生の頃、同教室に参加し天体望遠鏡を作った経験があり、「当時作った望遠鏡が今でも家にあり、星や月を観察して楽しかった思い出が残っている。子どもたちにも同じ経験をしてもらい、ものづくりの楽しさを感じてほしい」と期待を込める。

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