南信州観光公社が11月7日、かねて観光客から要望のあった「飯田城」の御城印の販売を飯田駅観光案内所で始めた。
城下町・飯田は桃山時代、京都に倣い碁盤の目状の城下町をつくり「信州の小京都」と呼ばれる。飯田城は小さな藩ながら、京極氏、小笠原氏、脇坂氏、堀氏と歴史に名を刻む歴代藩主が居城した城で、現在は城郭のみを残す。
同公社地域振興事業担当で飯田駅観光案内所の樋口孝枝さんは「飯田を訪れる観光客らから、座光寺の南本城の御城印はあるのに、飯田城はないのか?」と聞かれることがよくあったと話す。要望を受け、同公社が飯田市在住のイラスト書道家「和全」さんにデザインを依頼し作成した。飯田市内の御城印の販売は遠山郷の和田城、座光寺の南本城に続き3城目。
御城印は桜バージョンと花火バージョンの2種類を用意。デザインを制作した和全さんは「現在は城郭を通して飯田城の面影を感じることがでるが、この御城印によって、この地に飯田城があったことや、その歴史を広く知っていただくきっかけになれば」と話す。
樋口さんは「飯田に訪れた旅の記念に、座光寺南本城とのセットで購入いただければ」とアピールする。
飯田駅観光案内所で令和8年3月31日までは、1枚300円の特別価格で販売する。営業時間は8時30分~17時。