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飯田で「伊那人形芝居公演」 三味線体験受講生も練習成果披露

「傾城阿波の鳴門~順礼歌の段」を上演する箕輪西小古田人形クラブ

「傾城阿波の鳴門~順礼歌の段」を上演する箕輪西小古田人形クラブ

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 黒田人形浄瑠璃伝承館(飯田市上郷黒田)で11月9日、伊那人形芝居公演が開かれた。今年で43回目。

古田人形芝居保存会の三番叟

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 同公演は1982(昭和57)年、当時の「飯田人形劇カーニバル(現在の「飯田人形劇フェスタ」)」に併せて「第2回伊那谷人形展」が開かれ、黒田人形保存会、今田人形座(龍江)、早稲田人形保存会(阿南町)の3座が合同で上演したのが始まりだという。

 伊那人形芝居保存協議会が主催し、現在は古田人形芝居保存会(箕輪町)を含めた4座と箕輪西小学校古田人形クラブ、高陵中学校黒田人形部も加わり、毎年11月に公演を行っている。当日は2部構成で行い、各座をはじめ箕輪西小同クラブや高陵中同部も日頃の練習成果を披露したほか、同協議会が初めて企画した「三味線体験講座」の受講生による成果発表会も併せて開いた。

 同講座は5月~7月に月1回開講。12人が修了し、今回の公演では4人が出演して課題曲3曲ほどを披露。受講生の中には講座修了後も自主練習を続けていたり、近くの人形座に加入したりした人もいるという。

 会場には午前・午後合わせて約100人が来場。各座の上演が終わるごとに大きな拍手を送ったほか、南信州民俗芸能パートナー企業の飯田コアカレッジの学生4人もボランティアとして参加。駐車場整理を担当した。

 同協議会事務局の清水謙一さんは「4座同士助け合いながら公演を続けている。小中学生の頑張りや三味線体験講座の受講生も心強い。今後も伝統ある人形芝居の継承に向けた取り組みに力を入れていきたい」と話す。

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