下久堅地区まちづくり委員会が11月1日、「しもひさかたサイクルラリー」を始めた。
飯田市の下久堅地区は自転車の国際ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)信州飯田ステージ」の舞台。TOJ屈指の山岳コースといわれ、山坂が多く起伏のとんだ場所で眺望が良く、天竜川左岸の河岸段丘や風越山などを見渡すことができる。10月30日にはTOJコース上の芦ヶ沢橋と県道の交差点に、TOJと下久堅をアピールする大看板が設置され、地元も盛り上がりを見せる。サイクルラリーはTOJのコースや地域の名所を多くの人に親しんでもらおうと昨年秋に始め、2年目となる。
コースは下久堅自治振興センターを拠点に、「宝の湯」「三石の甌穴(おうけつ)」「殿平屋商店」などを巡る「初級コース」(距離5.48キロ、獲得標高44メートル)、「旧瀧澤医院」「亀平の鳥居」「庚申(こうしん)様」などを巡る「中級コース」(距離9.3キロ、獲得標高140メートル)、主にTOJコースを巡る「上級コース」(距離20.8キロ、獲得標高182メートル)を用意。
下久堅地区まちづくり委員会の平岩好友会長は「コースは天竜川左岸、中央アルプス、朝の霧、紅葉、夕日などの眺望が素晴らしい。ぜひTOJのコースを知っていただきながら、地元の隠れた名所にも寄っていただきたい」と呼びかける。「最近はサイクリストを多く目にする機会が増えた。コース上はドライバーから自転車の車幅の目安となる矢羽(やばね)マークもあるので安心して走行できる」とも。
参加方法は、下久堅自治振興センター(平日のみ)、飯田駅観光案内所、天龍峡観光案内所(川路)で専用マップを受け取るかウェブでダウンロードし、いずれかのコースを自転車で走行。各チェックポイントで自転車と名所を写真で撮影しSNSに「#しもひさかたサイクルラリー」を付けて投稿する。景品は「ひさかた和紙」を使い自転車をあしらったデザインのオリジナルグッズで、初級=しおり2枚、中級=うちわとしおり、上級=扇子としおり。引き換えは同3カ所。自治振興センターではクロスバイクの貸し出しも行う。
12月14日まで。