飯田南ロータリークラブの創立60周年記念式典が10月25日、シルクホテル(飯田市錦町)で開かれた。関係者約120人が参加し、60年という大きな節目を盛大に祝った。
同クラブは1966(昭和41)年にチャーターメンバー21人で発足。「あいパークやすおか」を整備する「ロータリー青少年の森林活動」や国際的なポリオ根絶運動、地域への寄付活動などを通じて、地域に根ざした奉仕活動と文化振興の発展に尽力してきた。1978(昭和53)年には台湾の桃園ロータリークラブとの姉妹クラブ締結し、国際交流も深めた。現在の会員数は51人。
記念式典で熊谷仁志会長が「60年という節目を新たな出発点とし、地域に根ざし世界とつながるロータリークラブとして、明るく豊かな南信州の未来づくりに努める」と力強くあいさつ。リニア時代を見据えて2017(平成29)年から交流を重ねてきた「相模原橋本ロータリークラブ」との新たな友好関係を締結。熊谷会長は「地域を超え、世代を超えて連携を深め、青少年育成や社会貢献、国際交流においても共に学び合い支え合う関係を築いていく。リニアで結ばれる日を見据えながら、私たちの友情も時代を超えて強くしなやかに育つことを願う」と話し、相模原橋本ロータリークラブの塚原祐太会長は「飯田南ロータリークラブのご尽力に深い敬意を表す。今は飯田と橋本は3時間ほどかかるがリニアが開通すれば35分で行き来できる。リニアのように両クラブもこれからの時代を共に走り抜ける強さで結ばれることを願う」とあいさつした。
記念式典には台湾の桃園ロータリークラブの会員21人も出席、記念事業として相模原橋本ロータリークラブ名誉会長の原幹明さんへ感謝状と記念品を贈呈。飯田市福祉事業、ロータリー財団、ロータリー米山記念奨学会への寄付、周年事業の紹介、会員表彰として久田俊和さん赤羽宏文さんに在籍20年表彰を行った。
来賓祝辞で、佐藤健飯田市長、横前明泰阜村長、桃園ロータリークラブの簡國華(ジェン・グォホワ)会長らが登壇。60年間の実績をたたえるとともに、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。