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飯田の千代保育園、「地域運営」移行20周年で記念イベント

千代山村広場で演奏する園児と保育士

千代山村広場で演奏する園児と保育士

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 千代保育園(飯田市千代)の運営が飯田市から「地域」に移行されて11月1日で20周年を迎えるのを記念した行事が2日、「千代山村(さんそん)広場」で開催される。

チラシを持って来場を呼びかける年長児

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 千代地区には「千代」と「千栄」の2園があったが、少子化により園児数が減少。2004(平成16)年、飯田市から「千栄保育園の園児数が2年連続で規定の10人未満の場合、廃園または統合」することを打診されたという。中山間地域にとって保育園がなくなることは、保護者だけでなく、人口減少が加速する地域全体の課題でもあった。

 当時の自治会長や保護者、地域住民と議論を重ね、全戸で資金を出し合い「社会福祉法人  しゃくなげの会」を設立。2005(平成17)年11月1日、同市より同法人に運営を移管。千代保育園は、少子化と向き合い、地域で子どもを見守り育てる地域運営型の保育園として再スタートを切った。千栄保育園は「分園」として20年間、運営を継続してきたが、保護者の要望もあり、今年4月、保育環境の充実のため千代保育園に統合した。

 当日は、よこね田んぼの新米おにぎりや地元食材と手作りみそを使った豚汁などを振る舞う。併せて、同市や阿智村を拠点に活動するプロ和太鼓グループ「TOKARA」によるコンサート、園児や卒園生(小中高校生)ら総勢100人が、同グループ作曲の100人太鼓「千代豊稔(ほうねん)ばやし」を披露する。同曲は、千代の山や川、風などの自然、よこね田んぼの四季、子どもたちが未来に向かい大きく羽ばたく希望をイメージしているという。

 澤田裕子園長は「記念行事は千代の魅力が凝縮されている。100人太鼓の演奏は迫力があるので、ぜひ間近で見てほしい」と呼びかける。

 記念行事は10時30分から。雨天時は千代小学校体育館で開催。入場無料。

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