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泰阜村で「村政150周年記念フェス」 村民全員で記念モザイク披露

泰阜村に魅了され大学を休学し「村づくり振興室 地域おこし協力隊」として泰阜村をPRする伊藤颯太さん

泰阜村に魅了され大学を休学し「村づくり振興室 地域おこし協力隊」として泰阜村をPRする伊藤颯太さん

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 泰阜村の村政150周年を記念したイベント「やすおか村村政150周年記念フェスティバル」が10月26日、泰阜村役場周辺(泰阜村)を会場に開催される。

泰阜村に配布された「リーフレット」村誕生と150年の歩みを紹介する

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 同村は1875(明治8)年、上村郷の17の村が合併し、同年1月17日に「泰阜村」として発足。今年で150周年を迎える。山林に囲まれた中山間地域で、昭和期には養蚕や農業を中心とした生活が営まれ、平成期以降は過疎化が進む中でも、地域住民主体の村づくりを継続してきた。

 「村民みんなでつくる、みんなで楽しむ、みんなでお祝いしよう」をテーマに、住民で構成する検討委員会が内容を検討。「イベントは実行委員会が中心となって準備を進めてきた」と、同役場総務課長の福澤孝幸さんは紹介する。同村では、7月の夏祭りで通常より多くの花火を打ち上げるなど周年事業を展開。今月20日には、村誕生の経緯や150年の歩みなどを紹介するリーフレットを全戸配布した。

 当日は、村民約1500人の顔写真を使って作成した記念モザイクアートをオープニングで披露。村民による公民館芸能発表会やステージイベント、ものまねタレントの荒牧陽子さんのオンステージなどを予定する。

 会場では、13の出店による物販や、キッチンカーを並べたフードコートを展開。総合体育館、総合グラウンド、役場の会議室なども活用し、世代を問わず楽しめる内容にするという。福澤さんは「式典は開かず、住民が主役となる形を目指した」と話す。

 同村地域おこし協力隊として9月から活動する東京出身の伊藤颯太さんは、大学2年の時に中山間地学習のフィールドワークとして初めて同村を訪れた。稲刈りや稲細工作りで村民と関わりを持つ中で「温かく受け入れてくれた」と当時を振り返りつつ、「『いつか、この場所で活動しよう』と思っていたので、東京から移住した」と話す。

 伊藤さんは「記念のモザイクアートは村民の数が多くないからこそできる。この2カ月で、地区の祭りや道路清掃、稲刈りなどを体験した。このフェスティバルには、村の文化が組み込まれている」と紹介する。

 開催時間は9時30分~15時30分。

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