
松川町元大島のあらい商店街で10月26日、本の交換会や読み聞かせ、仮装企画などを行う「ハロウィンブックフェスタ」が開催される。
来街者が減少しつつある同商店街に人を呼び込むきっかけづくりとして、一般社団法人「まつかわ・すたいる」が中心となり企画した同イベント。「本なら世代を超えて興味を持ち、人が結びついていくのでは」との思いで始まり、地域の飲食店や中学生も企画に加わる。
今年のテーマは「おいしい絵本ステージ2」。昨年掲げた「おいしい絵本」に「さらなる深みを持たせたい」という思いから設定した。会場では、参加者が薦めたい本を持ち寄り、来場者が自由に持ち帰ることができる「推し本交換会」のブースに、昨年は設けていなかったスタッフを今年は配置。「読後シェアボード」と名付けた黒板を設置。受け取った本を選んだ理由や感想を付箋紙に書いて貼り出すことで、本を提供した人とのつながりを生み出す仕組みも取り入れた。
商店街のカフェや中華料理店の店主らは、絵本にちなんだ仮装や特別メニューを提供する「絵本のお店」として参加する。松川中学校の生徒は、オリジナルキャラクター「ベツモン」のイラストを使ったスタンプラリーや、モンスターをイメージしたメニューを提供するカフェを企画した。
松川町図書館(松川町元大島)による「2025年上半期松川町図書館ベスト10」の一覧も掲出。町内での貸し出しデータを基に集計したもので、来場者が読書の参考にできるよう工夫する。
同法人の武井李奈さんは「本をきっかけに笑顔になってもらえたら。仮装も楽しみながら、街の温かさや人とのつながりを感じてほしい」と話す。
開催時間は10時~15時。入場無料。