
飯田市が手術支援ロボット「hinotori(ひのとり)」の体験見学会を、10月25日「高森ふるさと祭り」(高森町下市田)と翌26日「南信州天龍峡マルシェ」(飯田市川路)の会場で開く。
「hinotori」は、川崎重工業とシスメックスの共同出資で設立されたメディカロイド(神戸市中央区)が開発した国産のロボット支援手術システム。4Kの立体映像による高精細な視野と、8つの関節を持つアームによる滑らかな操作性が特徴。医師が専用の装置を使い、カメラ用のアーム1本と手術用のアーム3本を遠隔で操作する。飯田市立病院(飯田市八幡町)には9月20日、同機器が初めて納品された。
会場では、実際に手術で使われる機器と同型の装置やロボット手術に関する解説パネルの展示に加え、「hinotori」の操作体験ができるシミュレーターも用意。来場者はスタッフの説明を受けながら、数分間の操作を体験できる。
この他、クイズに答えて景品がもらえる企画、短冊に願い事を書いて飾るコーナー、手術室を模した展示トラックの公開も行う。
飯田市経営企画課経理係の野田和貴さんは「実物に触れられる貴重な機会。一般の方にも医療や技術をご覧いただければ」と呼びかける。
開催時間は、25日=9時~16時、26日=10時~15時。入場無料。