
飯田市の川本喜八郎人形美術館(飯田市本町1)の2階「交流ゾーン」に10月6日、期間限定のくつろぎスペース「ぱぺるーむ」が開設された。
同スペースは、来館者が展示鑑賞の合間にもゆったりと過ごせるようにと設けたもので、マットを敷いた一角で人形劇の人形約30点を置き、自由に触れられるようにしている。「トラックとらすけ」「いやだいやだのきかんぼひよこ」など、「いいだ人形劇フェスタ」で実際に使われた人形を同館が借り受けて並べている。裏から光を当てたスクリーンと影絵用の人形も置き、来館者が自由に影絵体験も楽しむことができるようにもする。
名称は「パペット」と「ルーム」を組み合わせ、「どんな場所なのか直感的に分かりやすいように」と名付けた。主催するNPO法人「いいだ人形劇センター」事務局長の後藤渉さんは「これまで来館していなかった人にも気軽に利用してもらえる場にしたい」と話す。
同館はバリアフリー対応となっており、ベビーカーの利用も可能。後藤さんは「現在は『交流ゾーン』という場所なので、今回の反響を見ながら、年代別の人形も取りそろえるなど常設化も視野に入れ、幅広い世代の交流につながれば」と話す。
親子で訪れた竹村悠さんは「人形劇として見ることはあっても、実際に触る機会はなかったので良い経験になった」と話し、息子の瑛志君は「初めて動かせる人形を触った。また来たい」と笑顔を見せていた。
開館時間は9時30分~17時。水曜休館。3階ギャラリーの入館料は、一般=400円、小・中・高校生=200円。今月27日まで。