
10月17日~20日の4日間、愛知国際展示場などを会場に開かれる「第63回技能五輪全国大会」に向け、シチズン時計マニュファクチャリングの殿岡(飯田市下殿岡)とミヨタ佐久(佐久市)、妙高(新潟)の各工場の工員4人が9月30日、飯田市役所で公開訓練を行った。
公開訓練には、技能五輪の「時計修理職種」に出場する殿岡工場の松村真理さんと鈴木翔太さん、ミヨタ佐久工場の中沢綺良莉さんと妙高工場の竹田彩乃さんが臨んだ。大会では1日目に「クオーツ腕時計」「機械式ムーブメント」の修復修繕、2日目は腕時計の軸になる部品の製作加工の課題が出され、制限時間内に仕上げる。
2年連続出場の鈴木さんは昨年、本番で大きなミスがあり入賞を逃した。今年は昨年の失敗をなくすところから始め、傷やごみなどがないよう細かい部分までこだわり、早く正確に、「品質良く」仕上げることを重点に取り組んできたという。「今年が最後の挑戦になるので、大会終了後にやりきったと思えるように訓練の成果を発揮したい」と鈴木さんは意気込む。
今回初出場の松村さんは公開訓練終了後、「いつもとは違う雰囲気の中で訓練ができ、程よい緊張感の中で臨むことができた」と振り返り、大会に向けては「早さでは2年目や他の選手と比べると遅い。その分品質の良いものに仕上げ点数を稼ぎたい」と意気込む。
技能五輪には同社から殿岡工場を含め、飯田松尾、ミヨタ佐久、妙高の各工場から「時計修理」「メカトロニクス」競技に合わせて8人が出場する。