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飯田で「獅子舞ワークショップ」 オリジナルの頭を段ボールで製作

頭になる段ボールに絵の具で塗装する参加者

頭になる段ボールに絵の具で塗装する参加者

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 「わたちゃんの段ボール獅子舞ワークショップ」が9月28日、川本喜八郎人形美術館(飯田市本町)で開かれた。

ワークショップの様子

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 同イベントは、同館の認知度向上を目的に約15年前から同館を会場にスタート。製作した頭を披露する場として、南信州獅子舞フェスティバルの「創作獅子舞コンクール」にも参加してきた。以降、飯田の文化芸能発信や後継者育成にもつなげようと継続。近年は市外でも実施するまでに広がった。

 当日は、4歳で本格的に獅子舞を始め、現在は「獅子舞う男」として保育園や福祉施設、児童館などで活動する後藤渉さん(愛称=わたちゃん)が講師となり、段ボールでの獅子頭作りを指導。飯田短期大学(飯田市松尾)で獅子舞ゼミを受講する学生5人も今年初めてスタッフとして加わり、サポートした。

 ワークショップは、市内外の保育園児から小学生を対象に募集し、10月13日のワークショップの参加者を合わせ37人の申し込みがあった。参加者は、赤や黄、黒の絵の具を使い、顔や鼻、耳などに色を塗り頭作りを楽しんだ。全工程終了後、10月19日開催の南信州獅子舞フェスティバル前に開く発表会に向け、舞の練習も行った。

 母親と初めて参加した大金晴(おおがねはれ)君(年中)は「色を塗るのが楽しかった」、母親と兄の3人で参加した平澤明日香ちゃん(年中)は「顔に赤い絵の具をうまく塗ることができて良かった」と、それぞれ話していた。

 講師の後藤渉さんは「同じキットを使っているが、最終的にはオリジナルの獅子頭が完成する楽しみや、地域の伝統文化をもっと感じてもらえるような活動をしていきたい」と意気込む。

 10月13日にもワークショップを開き、今回の参加者と合わせ、10月19日9時30分から川本喜八郎人形美術館前で舞を披露する。

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