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「いいだ親林学校」開講 初回は木工体験で森林への理解深める

今後予定する、いいだ森林学校「森林散策でと苔テラリウム教室」(写真提供=飯伊森林組合)

今後予定する、いいだ森林学校「森林散策でと苔テラリウム教室」(写真提供=飯伊森林組合)

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 森林の役割や木材の活用について学ぶ「いいだ親林学校」の初回講座「木工体験教室」が9月27日、野底山森林公園(飯田市上郷)で開かれた。主催は飯田市、運営は飯伊森林組合。

いいだ森林学校での完成作品

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 当日は小学生以上を対象に15人ほどが参加。のこぎりやインパクトドライバーを使いながら、本立てや椅子などの木工品作りに挑戦した。会場には、同組合中部支所の職員が事前に製作した見本作品も展示し、参加者はそれらを参考にしながら、それぞれのアイデアを生かした作品を作り上げた。

 同支所企画係の広浜正幸さんは「自分で考えたものを木で形にする体験は、子どもにも大人にも新鮮だったのでは。完成した時の喜びが、山や木への関心につながってほしい」と期待を込める。

 「いいだ親林学校」で予定する講座は、10月25日=「丸太活用教室」(成人対象、定員10人)、11月1日=「竹のおもちゃ作り教室」(小学生以上の子どもと保護者、定員10組)、11月15日=「まき割り体験と簡単キャンプ飯」(同、定員10組)、11月22日=「森林散策と苔(こけ)テラリウム教室」(小学生以上、定員15人)。いずれも9時~16時、参加費は500円または1,000円(材料代・保険代含む)。申し込み締め切りは各講座の開催日1週間前。

 「丸太活用教室」では、のこぎりで丸太を切るところから始め、ベンチやスウェーデントーチなどを製作する。「竹のおもちゃ作り教室」では、竹馬、竹とんぼ、竹の楽器や、竹を使ったパン作りに挑戦する。

 「まき割り体験と簡単キャンプ飯」では、丸太をのこごりで切り、丸太を割る体験や、火打ち石を使って火をおこす体験などを行う。「森林散策でと苔テラリウム教室」では、森林インストラクターが樹木の特徴や森の生態について案内。採取したコケを使って、自分だけの自然の風景を再現する。見本を参考にしながら、「自分の感性で作品を完成させる過程を楽しめる」という。

 広浜さんは「山に足を運び、五感で体験することが何より大切。小さなお子さまも、将来、この経験を思い出し、自然への感謝の気持ちを持ってもらえたら」と話す。「木の切り方、山の知識、森林管理など、さまざまな観点から山と日々の生活をつなぐきっかけになる催しにしたい」と参加を呼びかける。

 申し込みは飯伊森林組合中部支所(TEL 0265-26-6360)で受け付ける。

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