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黒田人形座、飯田・浄瑠璃伝承館で自主練習成果発表会 新人座員も出演へ

鎌倉三代記・三浦別れの段の一幕

鎌倉三代記・三浦別れの段の一幕

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 黒田人形浄瑠璃伝承館(飯田市上郷黒田)で9月23日、若手座員を中心とした「黒田人形座   自主練習成果発表会」が開かれた。

三番叟の上演

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 高校生座員を含めた若手主体の「自主練習会」は3年前、人形遣いや三味線演奏の技術を高める目的で始まった。今年2月に1回目を開き盛況だったことから、後継者育成の願いを込め、今年は黒田人形保存会の新事業として2回目を企画した。

 当日は、現役の高陵中学校黒田人形部員の有志や同部出身の高校生、5月に開催した三味線講座の受講生、新たに座員として加わったメンバーらが出演。三番叟(さんばそう)をはじめ、「生写朝顔日記 大井川の段(いきうつし・ あさがおにっき)」、「鎌倉三代記 三浦別れの段」を演じたほか、上演後に出演者らが中心となり「黒田人形これからの50年」をテーマに座談会を開いた。

 普段は女の人形「女方(おんながた)」を担当している北原綾(りょう)さんは今回初めて「男方」に挑戦。「女方より重量があり大変だった。仕事などの関係で練習に参加できる回数は少なかったが、自分なりに勉強して何とか形になった。新鮮な気持ちで男方を演じることができた」と振り返る。

 「生写朝顔日記  大井川の段」で三味線を担当した唐澤光さん(中2)は「ちょうど部活でも練習している外題だったので、うまく弾けた。これからもっと腕を磨いて三味線を極めたい」と意気込みを見せる。

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