
飯田信用金庫(飯田市本町)が9月20日、創立100周年記念式典と祝賀会をシルクプラザ(育良町)で開いた。
1925(大正14)年9月に飯田町信用組合を設立し、今年で100周年を迎える同金庫。現在は飯田下伊那地域を中信に23店舗を構え、役職員数343人を抱える。2006(平成18)年、飯田市丘の上の再開発に伴い新社屋を建設。2014(平成26)年には顧客へのサービス姿勢を示した「りんご宣言」を、2019年にはSDGs宣言を行い、現在に至る。
当日は、職員や取引先などの関係者含め約180人が出席。式典では飯田市から長寿企業顕彰を授与され、同金庫から南信州広域連合へ多機能型消防ポンプ自動車を寄贈するなど、100年に亘り地域の経済に寄り添ってきた同信金の節目に花を添えた。宮島徹理事長は「地域の皆様に支えられながら金融を通じて地域社会の発展に寄与してきた。この100年は決して平たんではなかったが、常に地域と共にある信念を元に誠心誠意努めてきた」と感謝の意を伝え、三遠南信自動車道、リニア中央新幹線、グリーン水素の3つを挙げ、「地域振興の好機と捉え、希望の光を絶やすことなく未来を照らしていきたい」とあいさつした。
100周年事業の紹介では、竹林整備、飯田下伊那の全小中学校への約1600冊の本の寄贈、
元宇宙飛行士の野口聡一さんによる記念講演会のほか、「地域の明るい未来を共につくる」という経営理念に基づいたコミュニティーショープラットフォームとして5月7日に完成した「しんきんプラザ みらとも」(鼎名古熊)などをビデオで紹介。10月15日・16日には、同信金で年金を受け取る人を対象に「梅沢富美男、研ナオコジョイントコンサート」を開催する。