
手作りの張り子のお面を集めた展示「いろんな張り子のお面展」が9月9日、ムトスぷらざ(飯田市東和町2)2階のフリースペースで始まった。
展示しているのは、NPO法人「いいだ人形劇センター」が2022年から主催するワークショップ「張り子のお面をつくろう」の参加者が制作した作品。動物をモチーフにしたものや、ひょっとこ、有名人を模したものなどが並び、赤鬼をかたどった作品では髪の毛にスチールウールを用いるなど、素材や表現方法に工夫を凝らしたものがそろう。
講師を務めたのは、人形美術家で人形劇団「人形劇DALA(ダラ)」のメンバーでもある吉澤亜由美さん。展示には吉澤さん自身の作品も含まれており、9月14日に飯田人形劇場(高羽町5)で行われる「人形劇定期公演」で「シニア大学人形劇団ふたご座」が使うお面2点を、公演後に追加する予定。
吉澤さんは「初めて張り子を作るという参加者がほとんどで、最初は苦戦しながらも、工程が進むにつれて楽しんでいたのが印象的。参加者それぞれの表現の仕方が面白い」と振り返る。
同ワークショップは、人形劇に使われる「張り子」の技法を身近に感じてもらおうと企画したもの。今後は飯田文化会館(高羽町5)を会場に、10月26日と11月30日の2日間で1作品を完成させる内容で行う。対象は高校生以上。
展示は開館時間内に自由に観覧できる。10月17日まで。