学ぶ・知る

飯田市立動物園のケヅメリクガメ 、初めてのサボテンに大喜び

初めてのサボテンを食べるケヅメリクガメのジャッキー

初めてのサボテンを食べるケヅメリクガメのジャッキー

  • 0

  •  

 ケヅメリクガメにサボテンをプレゼントするイベントが8月30日、飯田市立動物園(飯田市扇町)で行われた。

ケヅメリクガメ、初めてのサボテン

[広告]

 同園では「動物の暮らしを豊かにする『環境エンリッチメント』」に取り組んでおり、今年3月に新調したバッテリーカーの「エンリッチメント号」(1回50円)で遊んでもらった来園者に、応援したい取り組みにシールを貼り投票してもらう仕組みで、来園者にも楽しみながら同事業に参加してもらっている。

 実現したい取り組みは園内休憩スペース近くの壁に掲示。常に3つの取り組みを紹介し、実現すると新しい取り組みが追加されていく。今回は3月29日~6月30日に投票を呼びかけた取り組みの一つ「ケヅメリクガメにサボテンをプレゼント」を実現した。

 当日は、同園のケヅメリクガメ2匹がサボテンを食べている姿を来園者にも見てもらうと、飼育担当の勝山友梨子さんがイベントを企画。来園者からは「かわいい」「おいしそうに食べている」などの声が聞かれた。

 サボテンは、バッテリーカーで得た収益を活用し、愛知県春日井市の栽培農家から「ウチワサボテン」を購入。今後は、定期的に餌として与えられるように、鉢に植えたウチワサボテンを園内でも育てていくという。

 イベントではケヅメリクガメに関するガイドも行い、「アフリカなどで生活するリクガメは、歩く速さはゆっくりだが、サボテンを求めて数キロから数十キロ移動する。甲羅を作るにはカルシウムが必要。サボテンには多くカルシウムが含まれているため、サボテンはリクガメにとって欠かせない」と勝山さん。

 同イベントには、サボテン栽培農家で、「春日井さぼてん ラボ&ショップ こだわり商店」を営む出口美紀さんも来園。栽培したサボテンをケヅメリクガメが食べる様子を来園者と一緒に見守った。出口さんは「おいしそうに食べている様子が見られてうれしかった。今回のイベントが縁となり食用サボテンについても関心を持ってもらえれば」と話す。

 勝山さんは「初めてのサボテンで、食べてもらえるか不安だったが、何のためらいもなく、おいしそうに食べてくれて安心した」と振り返る。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース