
「南条夏休み子ども教室」が8月20日、御殿山コミュニティーセンター(飯田市上郷飯沼)で始まった。主催は飯田市上郷の南条まちづくり委員会。
上郷小学校の長寿命化工事の影響で例年より長い夏休みに対応するもので、共働き世帯の支えとなり、子どもたちの居場所作りや健全育成を目的に開いたとする。南条地区の小学生78人が対象で、期間中は地域の民生児童委員や保護者ほか住民有志のボランティア13人で対応する。
初日は小学2~6年生の13人が参加。午前中は折り紙教室を行い、低学年と高学年それぞれで、アジサイの花とモミジの葉を折り紙で作り、レリーフの型にして完成させた。作品は10月に開催予定の「南条文化展」にも出展する。昼食は炊き込みご飯のお握りを自分たちで握り、ボランティアが作った地元で採れたトマトや、ジャガイモの煮つけなどを食べた。同委員会の細田道夫分館長は昼食の予定はなかったが、地域の皆さまからの支えでおいしいご飯を一緒に食べることができて感謝している」と話す。午後はモルックなどのゲームをして過ごした。
参加した松尾昊輝君は「休み中にみんなと関われて、折り紙などもできて楽しかった。カレー作りも楽しみにしている」と話す。公民館育成部の唐木知子さんは「休み中に、何か地域でイベントなどがあれば助かるなと思ったのがきっかけ。家でユーチューブやゲームばかりでなく、いろいろな体験をしてほしい。宿題プラスアルファができるといいと思った。今日は子どもたちの動きが良く、コミュニケーションの場を生かすことができたのでは」と目を細める。細田道夫分館長は「初めての試みだったが、子どもたちが楽しそうにしている姿を見ると、やって良かった」と振り返る。
同教室は平日のみの開催で、今月26日まで行う。22日=カレー作り、25日=藍染め、26日=ハンカチで子犬作りを予定。近くの飯田高校で弦楽班の見学も予定する。