
かざこし子どもの森公園(飯田市丸山町)の「おいで館」で8月3日、「水素エネルギーを体験しよう」が開かれた。
飯田市のゼロカーボンシティ推進課が、気候変動や環境にやさしいエネルギーとして注目される「水素」について身近に感じてもらうことを目的に企画した同イベント。今回は水素について楽しく学んでもらおうと、市内で約20年、科学の面白さをイベント通じ伝え続けている「南信州飯田 おもしろ科学工房」に協力を依頼し、コラボが実現した。
当日は、県内外から35人が参加。同工房のスタッフがスライドを交え、地球温暖化の要因や二酸化炭素排出の抑制のために日頃からできることなどを説明したほか、自然エネルギーの活用についても触れ、実験器具などを使いながら水素エネルギーについて学んだ。
参加者はスタッフの手ほどきを受けながら、手回し発電機とケーブルを使い、自力で発電を行い簡易扇風機を回したり、メロディーICから音を出したりする実験を行ったほか、市販の「水素エネルギーロケット」実験キットを使い、手回しで発電し、水素を爆発させてロケットを飛ばす体験もした。
愛知から父親と参加した伊藤陸斗さん(小4)は「夏休みのいい思い出になった。水素エネルギーロケットの実験が楽しかった」と振り返る。
同課の熊谷健太郎さんは「初めて、おもしろ科学工房とコラボして水素を身近に感じてもらうイベントができて良かった。実験を交えながら知ることで理解も深まる。今後も機会を見ながら、水素について学ぶ企画を考えていきたい」と話す。