
運送事業を手がけるワイズ・パーソン(松川町上片桐)がドローン事業の店舗「Y’S SKYNEXT(ワイズスカイネクスト)Skyshot(スカイショット)」(飯田市鼎名古熊)をオープンして、8月1日で1カ月がたった。
現在、運送業界ではドローンによる物流や防災活用を進めるため、行政との連携を深めながら多方面での取り組みを始めている状況。同社が事業を始めたきっかけは、松川町にある唯一の天竜川にかかる橋が崩落した際、物資配送の必要性が高まり、防災協定を締結したことに始まる。現在は、物資輸送、防災訓練、地図作製などの実証実験を行政と共同で行っているという。
ドローン事業の大手セキドとの契約で世界シェア70~80%のDJI製(中国製)ドローンを取り扱うことができるのもの強み。国の免許制度導入により、実務に対応できる技術者育成の必要性が増しており、町の施設などを使いスキルアップ講座の開講も準備する。スクールはバラエティー番組「ゴチになります」「ぽつんと一軒家」など全国ネットのテレビ番組でのドローン撮影やCM制作の実績もある松川町在住の福澤健二さんがサポートする。
店舗では機体販売や登録サポートを行うほか、撮影サービス、スクール運営など多角的に展開。個人向けの結婚式撮影などにも対応する。
橋本善和社長は「個人趣味でのドローン機購入についても対応している。ドローンの第一人者がいるので何でも相談してほしい」と話す。「今後は農業や他自治体との協定も視野に、体制強化とドローンの技術継承を図り、防災と物流を柱に、地域に根ざしたドローン活用を進めていく」と先を見据える。
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