
日本の棚田百選に選ばれる「よこね田んぼ」(飯田市千代)で7月22日、恒例の「よこね田んぼ案山子(かかし)コンテスト」の展示が始まった。
「よこね田んぼ」は、戦国時代から江戸時代に水田開発された110枚から成る棚田で、1999(平成11)年には「日本の棚田百選」にも認定。よこね田んぼ保全委員会が中心となり、棚田の保全活動を目的にPRに力を入れている。
同コンテストは2000(平成12)年に始まり、今年で26回目。よこね田んぼのあぜには、ロサンゼルス・ドジャースで活躍する大谷翔平選手を模したかかしやアンパンマンを模したかかしのほか、農作業を行うリアルな姿のかかしなどが並ぶ。アンパンマンのかかしの横には「熱中症に注意」の看板を掲げるも、かかしは顔面蒼白(そうはく)。「まさか本人が熱中症なのでは」と心配になる声も。今年エントリーをしたかかしは合計9体。この日までに4体の展示があった。同委員会事務局担当の桜井さんは「これから徐々に展示していく」という。
コンテストはテーマを設定し3部門で投票を受け付け表彰する。選んだかかしの番号を「よこね田んぼ」に設置している用紙に記入して投票箱へ投函。各部門の1位には、よこね田んぼで収穫した「よこね米」を贈るほか、投票した人の中からも抽選で10人に「よこね米」が当たる。桜井さんは「全てのかかしがそろうは8月中旬ごろ。毎年、個性豊かなかかしが並ぶので、よこね田んぼの美しい景観とともに、ぜひ見に来てほしい」と呼びかける。
投票は8月1日~9月15日、展示は11月9日まで行う。9月20日には稲刈りイベントを予定し、現在、参加者を募集している。