
「ヤキニクロックフェス(通称「ヤキフェス」)」が7月19日・20日の2日間、野底山森林公園(飯田市上郷黒田)で開催された。2日間で延べ約6000人が来場し、過去最高を記録した。
人口1万人当たりの焼き肉店の数が多いことから、「日本一の焼き肉のまち」としても知られる飯田市。「地域に根付くロックフェス」と「南信州・飯田地域を多くの人に知ってほしい」という思いでロック好きの仲間が集まり、2015(平成27)年に始まった同フェス。今年も4ステージで展開。2日間で36組のアーティストやパフォーマーがステージを盛り上げた。
地元出身のアーティストとして、第1回から出演しているシンガー・ソングライターのタテタカコさん(飯田市出身)をはじめ、3ピースロックバンド「Analogfish(アナログフィッシュ)」から佐々木健太郎さん(喬木村出身)はソロで参加。松尾レミさん(豊丘村出身)と亀本寛貴さん(飯田市出身)によるロックユニット「GLIM SPANKY(グリムスパンキー)」は2年連続の出演で、新曲「衝動」を含む7曲を披露し会場を沸かせた。
2日目のサニーステージには、物まねタレントの原口あきまささんが登場。明石家さんまさんをはじめとする有名人のほか、船の汽笛やレーシングカーが通り過ぎる音など多彩なレパートリーを披露。観客も手拍子や合いの手を入れるなどして盛り上げた。
今年も、フードコートにはキッチンカーの出店や名物の「手ぶら焼き肉スペース」を開設。メニューは飯田ならではの「南信州牛、カシラ、マトン、黒モツ」を提供。長野市から友人6人で参加したグループは「好きなバンドのライブを見て、おいしい焼き肉を食べられて最高。ずっと続いてほしい」と期待を寄せる。
実行委員長の今井啓介さんは「チケットが完売した後も問い合わせがあった。来場者からも『継続してほしい』という声を多く聞く。飯田の資源を全国に発信していくためにヤキフェスは重要なイベントだと改めて認識した」と振り返る。