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阿智村・辻乃園の庭園で怪談と焼き肉 「怪談焼肉」開催へ

「阿智村怪談焼肉」と庭園を紹介する佐々木さん

「阿智村怪談焼肉」と庭園を紹介する佐々木さん

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 焼き肉と怪談を楽しむイベント「阿智村怪談焼肉」が9月6日、「辻乃園(つじのえん)」(阿智村伍和)で開催される。今回で9回目。

怪談の語り部、宇津呂鹿太郎さん

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 当日は17時から19時まで店内で焼き肉を提供。焼き肉は1人280グラムで、肉は精肉店「かとう」(智里)から仕入れる牛肉や豚肉を使う。19時からは庭園に移動し、怪談の語り部・宇津呂鹿太郎さんが怪談を披露。司会は映画コメンテーターの長嶺英貴さんが務める。

 同店は、佐々木敬叔さんの祖父・良吉さんが指し物大工として働き、祖母が家計を助けるためにまんじゅう店「良吉」を始めたのが起源。戦後、父の広司さんが小売業や飲食店を同地区で始めた際、店の横にあった石場には、当時建設中だった恵那山トンネルから出た石が置かれていた。それを見た造園業者「後藤造園」(駒場)が「せっかくだから」と石を用いて庭園を整備し、ニシキゴイが泳ぐ池も完成した。

 現在では敬叔さんが1人で庭を管理し、四季折々の植物が楽しめる庭となっている。「春には桜、藤、ツツジ、ショウブが順番に咲き、6月にはホタルも舞う。今はバラからノウゼンカズラに移る時期。秋には紅葉も見られる」と庭の様子を紹介する敬叔さん。「阿智村商工会の今井毅さんの『焼き肉と何かを一緒に楽しめるように』との提案からこの企画が始まり、およそ10年がたつ」と振り返る。

 怪談の時間には、周辺の電気を消し、池に赤色のライトを当てて演出。池のほとりに観客用のテントを張り、池を挟んで反対側で宇津呂さんが滝を背景に怪談を語る。実際に起きた話を語るほか、観客が体験した不思議な出来事を相談できる時間や、その体験を100円で買い取る企画もある。

 敬叔さんは「焼き肉の準備で怪談を見ることはできないが、参加者からはなかなか好評。この催しを楽しんでもらえたら」と呼びかける。

 焼き肉と入園料を合わせた参加費は1人2,500円。要事前申し込み。

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