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神稲建設、メタバース内に「くましろハウジング」住宅展示場

コントローラで仮想空間のアバターも同じ動き

コントローラで仮想空間のアバターも同じ動き

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 総合建設業の神稲建設(飯田市主税町)が8月、ネット上の仮想空間「メタバース」に同社の住宅部門「くましろハウジング」の住宅展示場の開設から3カ月を迎えた。

メタバース内のモデルハウス

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 住宅展示場はオリジナル企画住宅として販売しているショコラの「HIRAYA-NAGOMI」。CADデータ(コンピューター利用の設計システム)を取り込むことで、現実の家と同じ造りになっている。アバターと呼ばれる自分の分身を動かし、モデルハウスを見学。リビングや寝室、天井の高さや廊下の幅などを確かめることができ、「実際にモデルハウスを訪れているかのような臨場感を味わえる」という。

 神稲建設システム部長の岡島章さんがシステムを立ち上げ、くましろハウジング建築士の勝野久美恵さんが住宅の設計を担当し、神稲建設システム部の福澤理恵さんがコンピューターシステムを制作する。岡島さんは「コロナ禍で、モデルハウスへ訪れたくても行けない、県外から移住を希望する方などからの要望が多くあった。リニア中央新幹線の『飯田駅』が完成すると、遠方の方が飯田で暮らすことを、さらに希望すると考え立ち上げた」と話す。

 同社ホームページで専用アプリを無料でダウンロードして見学する。勝野さんは「フリー設計の2階建て住宅も仮想空間内に設計中で、メタバース内にモデルハウスで町を構築していく予定。多くの方にメタバースを気軽に見学していただき、要望を伺うことができれば」と話す。希望によっては、メタバース内で社員のアバターと打ち合わせも受け付ける。「壁の色を一瞬で別の色に変えたり、家具の配置を動かしたりする」こともできるという。

 「自宅に居ながら、24時間好きな時にモデルハウスを見学していただける。住宅展示場内でいイベントなども開き、訪れる方同志でコミュニケーションを取ることができる場所にも展開していきたい」と岡島さんは意気込む。

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