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旧飯田測候所を中心にまちづくりイベント フリーマーケットや写真展も

旧飯田測候所の建物と芝生広場の様子

旧飯田測候所の建物と芝生広場の様子

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 旧飯田測候所(飯田市馬場町)で6月21日・22日、指定管理者「リテラスプロジェクト」などが中心となり、明治大学の出張講座や写真展、フリーマーケットなどのイベントが行われる。

さとりのてらす(安藤邸はなれ)

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 リテラスプロジェクトは2024年6月に有志で実行委員会を立ち上げ、今年4月、旧飯田測候所の指定管理者となった。これまで、明治大学や信州大学など多くの大学生が関わる「安藤邸はなれ」(仲ノ町)の改装事業や、まちづくりをテーマにアカデミックな学習環境を提供するなど積極的に地域と関わる。中でも地元の学生、飯田に興味ある東京都民、地元出身の大学生などが定期的にZ世代会議を開き、さまざまな意見を交わすなど若い世代が活発に動いている。

 21日10時から、第2回明治大学出張講座「飯田丘の上に描くまちの将来像」と題し、明治大学建築・アーバンデザイン研究室、修士課程2年の宮武杏香さんが、丘の上の将来像として「りんご並木」の活用をテーマにした研究結果を発表する。両日、「さとりのてらす」(安藤邸はなれ)では丘の上写真展「語り継がれる丘の上」~風景が紡ぐ記憶と未来~と題し、昔懐かしい街並みの写真展を開く。

 22日は旧飯田測候所でフリーマーケットを行い、リサイクル品の販売やフードやドリンクのテイクアウト販売を行う。当日は信州大学ランドスケープ研究室の吉武教授によるスケッチのワークショップも予定。旧測候所から安藤邸までの道のりの中で簡単なスケッチを完成させるという。

 同プロジェクト代表の一人、折山尚美さんは「イベントは春草通りといわれる古い町並みが残る道を歩いてもらうのが目的」と話す。「飯田は大学はないが、飯田に興味を持っている大学生がたくさんいる。2日間いろいろな大学生に質問をぶつけたり相談相手になってもらったりと、いい学びの場にしてほしい」と呼びかける。

 秋には橋北地区で「春草祭り」を予定する。折山さんは「若い人を巻き込んで、さまざまな学びの場を提供したい。3年の指定管理期間内に自立して運営できるような状態にしたい」とプロジェクトの先を見据える。

 写真展は21日の10時~16時、22日=10時~15時。フリーマーケットは22日10時~15時。入場無料。

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