
竜丘公民館(飯田市桐林)で6月15日、「和楽器発表会」が開かれた。今年で2回目。
同イベントは、平澤久美子さんと櫻田真央さん(共に阿智村在住)による和太鼓ユニット「羽化連(うかれ)」の2人が企画。日頃練習している曲を人前で発表し、出演者同士が刺激を受けたり、互いの活動を応援していったりすることを目的に昨年、初開催。「出演者から好評だったため2回目の開催が実現した」という。
当日は、飯田下伊那をはじめ松本や愛知から24組30人が出演。三味線や箏(こと)、三線、しの笛、胡弓(こきゅう)などで、日本民謡や海外民謡、唱歌などを1曲~3曲披露。来場した約50人の観客も手拍子で盛り上げたり、大きな拍手を送ったりした。
「このイベントは、1曲を1人が責任もって演奏し、複数人の場合は責任者がしっかり周りを引っ張っていくことをコンセプトに開いている」と平澤さん。出演者のほとんどは、地元の芸能団体や有志グループに所属し活動しているため、1人で人前に出て演奏することはないという。平澤さんは「普段にはない経験を今後の活動に生かしてほしい」と期待を込める。
会場内の和室では、宮原恵利さんこと「みやえりさん」が主催する「和もの展 みやえりと愉快な仲間たち」も同時開催。南信州の和をテーマに、みやえりさんをはじめ、下久堅の伝統和紙「ひさかた和紙」、喬木村の伝統和傘「阿島傘」、三穂の増田和菓子店、和服に合うアイテム販売として「メゾンアッシュ」が出展。出展者それぞれに、日本に伝わる「和」の魅力や文化を来場者に向け発信した。