暮らす・働く

高森町の農家民宿「やまのは」、町や商工会の支援受け魅力発信

認定書を手にした櫛谷哲史さん(中央)、壬生照玄高森町長(左)、堀政則高森町商工会会長(右)

認定書を手にした櫛谷哲史さん(中央)、壬生照玄高森町長(左)、堀政則高森町商工会会長(右)

  • 0

  •  

 令和7年度第1回「高森町商工業振興資金アントレプレナー枠支援認定書」と「産業競争力強化法証明書」の農家民宿「やまのは」(高森町牛牧)への交付式が6月9日、同施設で行われた。

農家民宿「やまのは」外観

[広告]

 同町のアントレプレナー支援相談室は、2015(平成27)年度に国の産業競争力強化法の認定を受け事業を始め、これまで42件の起業を支援してきた。今回、認定要件を満たし、証明書の認定交付があった農家民宿「やまのは」の櫛谷哲史さんに認定書と証明書を交付した。

 櫛谷さんは名古屋市出身。「日本の未来を守る子どもたちに夢ある世界を残したい、100年先の明るい日本のために豊かな自然を守りたい」との思いで、東京の企業に努める傍ら、町内の古民家を取得し、自らもDIYを手がける。高森町には「3年前から通い始めた。キュウリがおいしかったのを覚えている」と話す。「何度か通ううちに、このような場所で人間らしく生きる時間を過ごすのが時代の流れ。高森町にまた来たいというファンを作りたい」と意気込む。

 壬生照玄高森町長は「外から来た人が、地域の魅力をビジネスのきっかけにすることで地域が活性化していくことに期待している」、高森町商工会の堀政則会長は「ほとんど手つかずの自然が残っている町。民宿に来た人にさまざまな魅力を見つけてもらい、磨き上げてもらうことを期待したい」と、それぞれ期待を込めた。

 民宿は1日1組(12人まで)限定。櫛谷さんは「都会の人が高森町の雄大な自然に触れ、リフレッシュ、リセットできる空間を提供したい」との思いで、デザインや空間を意識したサービスを思い描く。古民家内に入り、広く開放した天井を見上げると、何本もの太い梁が存在感を見せる。いろり、和室、キッチンの裏手には小川が流れる。農家民宿とうたうため、畑を作り、農作業の体験ができるようにするという。「親子3世代で来ていただきたい」とも。「自然、遊び、食べ物、街の人、全てが素晴らしいと思える町。この町が元気になるように貢献していきたい」と今後を見据える。

 民宿のオープンは7月以降を予定。予約はエアビーで受け付ける。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース