
表現をテーマにした体験型のワークショップ「古代東山道芸能サミット特別プログラム」が6月14日から、昼神温泉郷(阿智村智里)をはじめ村内各所を会場に開催される。
同プログラムは、自然の中で表現の可能性を探る全3回のワークショップ。東山道の文化背景を踏まえながら、体を使った即興表現(インプロ)や、古道の散策を交えた創作体験などを組み込む。各回とも昼神温泉「日長庵 桂月」の無料入浴が付いており、ワークショップ後に温泉でリラックスしてもらう狙いもある。主催は阿智村東山道プロジェクト。
講師を務めるのは、音楽と道化師芸を組み合わせた「ミュージッククラウン」として地域で活動する「ましゅ&Kei(ケイ)」。共に移住者で、地域の人との交流の中で古代東山道の歴史に興味を持ち、伝統芸能や地域文化への関心も深まり、「この地域でも人形浄瑠璃や歌舞伎などの芸能が進化しながら受け継がれている。その理由も発信していきたい」という。
「インプロ」について、ましゅさんは「パフォーマーが頭を柔軟にする訓練で、最近は保育士の研修でも使われている。即興で役になりきる『ごっこ遊び』のようなもので、参加者に合わせて内容を変えるのも、僕たちにとってのインプロ」と説明。「楽しんでいるうちに気持ちよく日常を超えられるような、そんな時間にできれば」と話す。
第1回は6月14日、「ストレッチする頭と身体」をテーマに、古代東山道の道筋を歩く行程を交えて行う。第2回は7月19日、「人とつながるコミュニケーション」と題し、駒場地区での歴史探訪を予定。第3回は8月30日、「もっと自由に深く表現する」をテーマに、座禅体験を取り入れる。各回、地域ガイドらが案内する。
Keiさんは「講師という立場だが、一緒に気づきを楽しみ、『先生にならないように』を心がけている。表現が苦手だと感じている人、少しでも興味を持った人に参加してもらえたら」と呼びかける。
開催時間は9時~15時。参加費は各回3,500円。要事前申し込み。