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飯田の一棟貸しゲストハウス「燕と土と」が3周年 観光と地域共生目指す

「燕と土と」を経営する中島さん一家(写真提供=燕と土と)

「燕と土と」を経営する中島さん一家(写真提供=燕と土と)

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 築135年の古民家を改装した一棟貸しゲストハウス「燕と土と」(飯田市龍江)が5月31日、3周年を迎えた。

いろりを囲んで料理

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 経営は地元・飯田市出身の中島綾平さんと真理さん夫婦。中島さんは高校卒業後、名古屋や大阪、東京、横浜で飲食業やビジネスホテル勤務を経て、スーパーホテルの支配人・副支配人として夫婦で勤務した経験を持つ。経営ノウハウと報酬を得る「スーパードリームプロジェクト」制度を活用し経験を積んだ後、2020年、地元へUターンした。

 2021年1月に古民家を購入。建物の基礎工事などはプロに依頼し、内装は自身と友人らの手で施工した。2022年5月に宿泊施設として「燕と土と」を開業。天竜川東側に位置し、八重桜街道などを見渡す眺望の良さも同施設の特徴。

 建物は8畳の和室2間、6畳の和室のほか、いろり部屋、レコードと音響設備をそろえた音楽部屋、ダイニング、キッチン、ウッドデッキ、五右衛門風呂を備える。裏手の畑では40種類ほどの野菜を栽培し、宿泊客が収穫や調理を体験することもできる。

 「在りし日の生活を体験」をコンセプトに、建物に隣接する畑、いろりでの食事、五右衛門風呂など、かつての暮らしを現代に再現した滞在を提案。開業から3年を経てリピーターも増えているという。

 現在は「サザン長野田舎インバウンドコンソーシアム」の会長としても活動する綾平さんは「自分たちだけに人が集まるのではなく、地域全体に経済が循環していくような場にしたい」と話す。地域食材を積極的に使ったり、星空を楽しめる環境を生かした企画を立てたりするなどして、独自の工夫を凝らす。

 綾平さんは「3年がたち、さまざまな宿泊客が、宿の楽しみ方を『アップデート』してくれ可能性が広がっていく。この地域に違うタイプの宿が増え、互いに高め合って盛り上げていければ」と期待する。

 施設利用料は2万1,000円からで、1人当たり7,000円を加算し、(1人利用の場合2万8,000円~)最大8人まで宿泊できる。予約受付はホームページから。

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