
飯田信用金庫(本店=飯田市本町)が6月4日、創立100周年記念事業として金融図書と地元産材の根羽杉を使った本箱を飯田東中学校(高羽町)に寄贈した。
当日は、同金庫西支店(東和町)の福島勝治支店長と本店地域サポート部長の北原正志さんらが同校を訪ね、同校からは生徒代表の図書委員会副委員長の戸崎開(はるき)さんと委員の串原義知さんが出席した。
本箱は、本店を含む全23店舗の職員や役員が、各店舗で組み立て作業を行った。仕上げとして、贈呈式で代表生徒2人が、くぎで校名が刻印された背板を固定し完成させた。愛称は「しんきんみらい文庫」で、同事業のプロジェクトチーム内などでアイデアを出し決定したという。
本箱に使われた根羽杉は香りもよく、耐久性が高いのが特長。大きさは、高さ約40センチ、横約46センチ、奥行きは約24センチ。両サイドには同信金と100周年記念ロゴマークを描く。
金融図書は、投資やキャッシュレス関連、知っておきたいお金の基本ルールや契約の話など25冊を寄贈。いずれも中学生向けの内容となっている。福島さんは「身近に金融を感じてもらい、本を通じて関心を寄せたり、理解したりするきっかけになれば」と期待を込める。
戸崎さんと串原さんは「金融に詳しくなる一歩として、全校生徒に積極的に読んでほしい」と口をそろえる。
同金庫は、6月15日の「信用金庫の日」の前後1~2週間を目標に順次、担当営業店舗から、飯田下伊那の小中学校65校に金融図書と本箱の寄贈を行う予定。