
FMラジオ親子工作教室が5月24日、飯田商工会館(飯田市常盤町)の商店街交流ホールで開催された。
飯田エフエム放送が主催し、総務省の情報通信月間事業として電波利用の啓発を目的に開く同教室。2015(平成27)年に第1回を開催。2020年~2022年はコロナ禍で休止したが、2023年に再開。今年は43人の子どもたちが親子でラジオを製作した。
午前中、小学校低学年の親子11組11人が「かんたんコース」に挑戦。工作が終わると、飯田エフエムの生放送「どようはど~よ」に出演。スタジオの外からはガラス越しに話す友達の声を、自分が作ったラジオで聴く体験をした。出演した木下昊亮(こうすけ)さん(小3)は「部品をはめるのが難しかったが、音が出て良かった」と、番組内で感想を述べた。
午後は高学年の親子25組32人が「中級コース」に挑戦。はんだごてを使うため、抵抗器などを製作する興亜エレクトロニクス(阿南町西條)の技術指導員が、子どもたちの工作をサポートした。初めてはんだごてを使う児童が大半で、はんだ付けの練習から始め、14の工程を苦労しながら親子で協力して進めた。参加者全員が1時間30分ほどで完成させた。スタジオ見学では、実際にナビゲーター席とゲスト席に座り、互いに質問し合う体験も行った。
昨年も参加した関口岬輝(こうき)さん(小6)は「スムーズにできた。小学校生活最後の年に参加できていい思い出になった」、弟の明輝(はるき)さん(小4)は「初めて中級コースに参加した。できるか不安だったが、完成して良かった」と、それぞれ振り返った。