
シルバー世代を中心とした合唱団「飯田シルバーコーラス・かざこし」が6月1日、創立35周年を記念した交流コンサートを飯田文化会館ホール(飯田市高羽町5)で開く。
1989(平成元)年に飯田市で始まった「ハイカラ学校」事業を母体として誕生した同団体。ワープロ教室、エアロビクス教室、コーラス教室の3講座が、高齢者に「元気に、活力ある人生を」との思いから設けられ、翌1990(平成2)年に現在のコーラスグループとして独立した。
以降、月2回の練習や地域イベントへの参加を続け、2010(平成22)年の創立20周年には、「グループの周知や活動の目標に」と、当時の講師が呼びかけ初の自主コンサートを開催。今回の公演は35周年を記念するもので、10年ぶりの自主開催となる。
現在の在籍メンバーは51人で、平均年齢は79歳。ソプラノ、アルト、テノール、バスの4声部による「混声四部合唱」を特徴とし、男女混合の合唱に取り組んでいる。
当日は「器楽の部」に飯田女子高校・邦楽クラブ、Eurasia(ユーラシア)が出演。「合唱の部」では、阿智コーラス、飯田女声コーラス、なず菜フラウェンコール、バッカス男声合唱団、飯伊童謡・唱歌をうたう会が参加するほか、地元の小学生児童93人との合同合唱も予定している。
実行委員長の井原久美子さんは「歌に込められた思いが伝わるように歌いたい」と意気込む。代表の鳴澤與さんは「今後も『元気で楽しく生きていく』という精神を受け継ぎ、次の世代にも引き継いでいきたい。コンサートが、そのバトンになれば」と話す。
13時開場、13時30分開演。入場料は一般500円で、中学生以下無料。