
「ミニチュアスカッシュコート(ストリートスカッシュ)」の体験イベントが4月25日、ヨシザワ印刷(飯田市鼎名古熊)で開かれた。
コートは信州・飯田スカッシュ協会が製作したもので、一般的なスカッシュコートの約3分の2のサイズ。透明なアクリル板を使い、四方を囲んだ構造。昨年11月に行われた「第16回飯田丘のまちフェスティバル」ではバックウオール(=背面の壁)が未設置の状態だったが、今回はバックウオールも設けた。
当日は、昨年の「第53回全日本スカッシュ選手権大会」でベスト4に入った安藤優太さん(Be-win)も駆け付け、同市民にミニスカッシュの指導やデモンストレーションを行った。来場者は軽い運動着と上履きを持参し、普段とは違った透明なコートでのスカッシュを体験。子どもから大人まで、幅広い世代が思い思いにボールを追って汗を流した。
同協会の竹村友宏さんは「スカッシュは昼夜季節に関係なく、年齢も関係なく、いつでも誰でもできる。15分もプレーすれば適度な汗をかける適度な運動量。2人で対戦し、ルールやマナーを守ってコミュニケーションを取りながら、良いポジションを取るため相手をどう動かすか戦略を立てるのが魅力」と話す。
スカッシュは世界185カ国で約2000万人がプレーしている競技で、2028年ロサンゼルスオリンピックでは正式種目として採用される。今後、国内でも競技人口の増加が期待されている。竹村さんは「リニアの駅が予定されている良い立地の飯田に、将来的にコートを常設できれば。『スカッシュの街』として飯田が知られるようになればうれしい」と期待を込める。