
丘の上結いスクエアのムトスぷらざ(飯田市東和町)で3月16日、ムトス飯田学習交流会が開かれた。主催はムトス飯田推進委員会。
当日は、市内外からムトス飯田助成団体や関係団体から約60人が出席。「第40回ムトス飯田賞」受賞団体への表彰や活動発表のほか、まちづくりや居場所づくり、交流イベントなどをテーマに話し合うグループワークなどを行った。
「ムトス飯田賞」は、一人一人の自発的な行動を表す言葉「ムトス(~せむとす)」の精神を広めようと、一市民の寄付がきっかけで、1985(昭和60)年に創設。同委員会では毎年、自ら意欲的に地域づくりに取り組み、継続性や波及性があり、他者と共に協働して活動する団体の中から受賞団体を選出。本年度は、市民からの自薦他薦で公募のあった8団体から2団体を選び、同賞を贈った。
受賞したのは、「いなだに竹Links(ちくりんくす)」「南信州有志保育士連合 傾奇組(かぶきぐみ)」の2団体。同委員会会長を務める佐藤健飯田市長から賞状と目録を受け取った。
選考理由は、いなだに竹Linksは、竹林整備を通じて小中学生の環境保全学習や竹資源活用、地域、学生、企業と連携し思いを共有しながら、楽しみを持って取り組めるよう働きかけたり、里山経済の仕組みづくりに着手したりしていることなどから、「ムトス性」「波及性」「協働の広がり」があると評価した。
傾奇組は、人口減少における保育の今後についての勉強会や、男性保育士ならではの気づきを活動に生かし、子育てのコツや男性の育児参加の促進、保育や教育に関心のある高校生・大学生ボランティアの募集や講習などを実施していることから、「ムトス性」「継続性」「協働の広がり」があると評価し、それぞれ受賞に至った。
2団体による活動発表では、スライドを交えながらこれまでの取り組みを紹介。熱のこもった発表に会場から大きな拍手が送られた。
ムトス飯田賞はこれまで、今回の2団体を含め、84団体2個人が受賞している。