
松川町のフリースクール「Hug(ハグ)」(松川町上片桐)による作品展「Hugのあとりえ」が現在、川本喜八郎人形美術館(飯田市本町)で開かれている。
同展は、いいだ人形劇センターの社会包摂事業「ほっこり」との共同活動の一環として、2022年に初めて開催。同スクールを利用する小学1年~20代の若者に同センターの職員や地元の美術家が作品制作のアドバイスを行いながら平面や立体作品を展示した。
今回は「森」をテーマに約60点の作品を展示。会場となった同館交流ゾーン中央には「ウッドルーム」を設置。6人の共同作品で秘密基地をイメージした。地元木材会社協力の下、同スクール近くの雑木林から材料を調達。設計から組み立てまでを行った。屋根にはナンテンやローズマリーを飾り付け、中に入ることもできるようにした。
天井には布製の葉が付いたプラスチックの「つる」を緑色の網に絡めながら森の茂りを表現。編んだ毛糸に葉や木の実をあしらい「つる」をイメージした作品は、イラスト作品や写真作品をつなぎ合わせ展示している。
同センター職員の後藤渉さんは「平面や立体作品のほか、俳句や映像作品にも注目してほしい。個性豊かな展示を、ぜひ見に来てほしい」と呼びかける。
開館時間は9時30分~18時30分(入館は18時まで)。水曜休館。観覧無料(3階のギャラリーは入館料が必要)。3月11日まで。